『中部IT経営力大賞2019』の各賞受賞者の決定及び
表彰式『IT経営カンファレンス2019in名古屋』の開催について
中部IT経営力大賞実行委員会では、「中部IT経営力大賞2019」の各賞受賞者を決定しました。
これは、2011年度まで中部経済産業局主催で実施された「中部IT経営力大賞」をそのまま民間NPOが引き継ぎ、中部地域において優れたIT経営を実践し他の参考となるような中小企業等の取り組みを表彰するものです。
表彰式は、3月12日(火)に開催する「IT経営カンファレンス2019in名古屋」において実施します。
1.特定非営利活動法人ITC中部(理事長 磯部 秀敏)は、特定非営利活動法人ITコーディネータ協会、特定非営利活動法人ITコーディネータ富山、特定非営利活動法人石川県情報化支援協会、特定非営利活動法人ITC三重、岐阜ITCの会と共同で中部IT経営力大賞実行委員会を組織しました。
2.受賞者の選定にあたっては、中部IT経営力大賞選考委員会(委員長:岸田賢次名古屋学院大学大学院特任教授)において書類審査し、応募のあった7件の中から、大賞1件、優秀賞2件、奨励賞2件の計5件を決定しました(別紙1参照)。
3.表彰式は、3月12日(火)にウインクあいち(愛知県産業労働センター)で開催予定の『IT経営カンファレンス2019in名古屋』の場において実施します。なお、「IT経営カンファレンス2019in名古屋」はITコーディネータ協会及びITC中部が主催し、中部経済産業局の後援を得て開催いたします。
4.『IT経営カンファレンス2019in名古屋』では、利用が拡がりつつあるIoT・AIなどIT活用の最新動向等に関する講演をはじめ、「中部IT経営力大賞2019」受賞企業による事例紹介などを行います。
5.今回の栄誉に輝かれた各社のIT経営実践の取り組みを先例として、IT・IoTの活用による経営革新に中部地域の中小企業が積極的に取り組まれることを期待するとともに、『IT経営カンファレンス2019in名古屋』へのたくさんの方々のご出席をお待ちしています。
別紙1
『中部IT経営力大賞2019』受賞者一覧表
1.大賞1件
会社名 |
評価概要 |
株式会社イマオコーポレーション 代表取締役 今尾 任城 所在地 岐阜県関市 業種 金属製品製造業 |
機械設備監視システム(ファクトリーステーション)を自社開発し稼働状況の徹底した「見える化」を推進、ここから得られた生産データを分析し、全社的な改善活動でムダ取りを実施するなど、高度なIT・IoTの導入とその活用により稼働時間の増加や残業時間削減を実現して工場利益率を大幅に向上する等、総合的に優れた先進的なIT経営を実践し、他の中小企業がIT経営に取り組む際の模範となる事例として高く評価された。 |
2.優秀賞2件
会社名 |
評価概要 |
ワイ・ケー・ピー工業株式会社 代表取締役 可児 力 所在地 岐阜県中津川市 業種 工業用プラスチック製造業 |
プラスチック成形機の稼働状況や温度センサ、金型流量センサなどを設置、成形機のデータ収集と監視システムを業界に先駆けて導入し、生産情報の全てを電子表示して共有化を図ることにより、品質改善や段取時間の短縮、生産管理の効率向上、金型保全管理の効率化を達成する等、優れたIT経営を実践し、他の中小企業がIT経営に取り組む際の模範となる事例として評価された。 |
旭鉄筋株式会社 代表取締役社長 井本 秀治 所在地 富山県富山市 業種 鉄筋工事業 |
「若者に選ばれる会社(業界)になる」とう社長の強い思いを実現するために生産性向上→利益確保→他の業界並みの処遇を目指し、自動積算システムの導入による積算業務の改善、実行予算管理システムの開発による工事原価管理と収益改善を図るなどにより、見積業務の大幅な効率化とともに赤字現場ゼロ化を果たし、当該業界の模範となるIT経営実現事例として評価された。 |
3.奨励賞2件
会社名 |
評価概要 |
株式会社ニット―セイコー 代表取締役 芥川 渉 所在地 愛知県豊田市 業種 生産用機械器具製造業 |
社長をリーダーとし社内のキーマンによるIT経営PJを設置し、加工工程の完全見える化、問題発生のリアルタイム解決を目指して、難加工に挑戦する「チャレンジ機能」、失敗作業工数も原価に含める「加工枝番機能」、他の工程に支援を求める「SOS機能」「支援依頼機能」など、ITを駆使したユニークな生産管理システムを開発、これにより売上高向上、新規顧客の獲得など、他の中小企業がIT経営に取り組む際の参考となる事例として評価された。 |
株式会社 鈴木栄光堂 代表取締役社長 鈴木 伝 所在地 岐阜県大垣市 業種 菓子製造業 |
菓子のグローバル展開を目指し、輸出入に特化した販売管理システムと、国別・取引先別・商品別の実績分析システムを導入した。これによって、輸出による売上が3年間で2.5倍に増加、売上拡大に伴う業務量増加に対しては業務プロセスの見直しを図るとともに社内体制を整備することで更に売上増加に貢献するなど、中小企業がIT経営に取り組む際の参考となる事例として評価された。 |